昨今、日本における子育てをめぐる環境はめまぐるしい変化をとげています。便利な育児用品が次々と売り出されていく中、古くから当たり前のように行われてきた母親が乳児をだっこ、おんぶする時間は、着実に減ってしまっています。だっこ、おんぶをして子育てをすることは、人間が他者との社会を形成していく上で絶対的に必要となる基本的信頼感を育む大切な行為です。基本的信頼感の獲得が不十分な子どもが大人になったときに、様々な問題を引き起こすことは否定できない事実なのです。
特定非営利活動法人 だっことおんぶの研究所では、子どもをだっこ、おんぶすることの大切さを社会に広め、その研究を進めていくことは、一人でも多くの子どもが健全に、幸せに成長していき、未来の社会にとって貢献していくことができると確信しています。
私たちだっことおんぶの研究所では上記状況を少しでも改善し、人間本来の子育てができるようにさまざまな事業をすすめて参ります。
*今年度中に開催する事業です
ベビースリング、昔ながらのタイプのおんぶひも、へこおび、ベビーラップ等の正しい装着方法をマスターし、その歴史や使用方法の指導を初心者にも分かりやすく教えることが出来る「だっことおんぶのプロフェッショナル」を養成する講座です。8日間の講座をうけ、受講後の試験で合格した後、認定を受けます。認定後は「NPO法人だっことおんぶの研究所認定 ベビーウェアリングコンシェルジュ」として活動ができます。認定者の中には助産師や保育士、地域で子育て支援活動に携わる方が多くいます。
ベビーウェアリング・カンファレンス(Babywearing Conference)の開催
コンシェルジュ養成講座とは別に、一般の保護者やマタニティの方々のためのだっこやおんぶの講習会または講演会を実施しています。講習会は主に実践的な道具の使い方を講義し、講演会はBabywearingを中心とした子育ての講演会と道具の使い方を講習しています。またはだっこやおんぶの歴史的、民俗学的なレクチャーも行います。
小さなお子さんのいらっしゃるご家庭を対象とした防災セミナーを全国各地で開催中。
当研究所主催のセミナー以外に、企業、行政、子育て支援機関からの依頼をいただき講師派遣も受付けています。
身のまわりのもので抱っこやおんぶをする方法、ママバッグを防災仕様にする方法など普段の生活でも活用できる知恵をお伝えします。
地震や火災等の災害発生時に乳幼児とともにすばやく避難できる防災具の開発を行い、販売しています。